第61回 日本人類学会大会

会長挨拶
第61回日本人類学会大会 大会会長挨拶
日本歯科大学新潟生命歯学部
解剖学第1講座 影山 幾男
第61回日本人類学会大会は新潟において、平成19年10月6日(土)から8日(月)まで開催されます。開催場所は日本歯科大学新潟生命歯学部で、懇親会会場は新潟グランドホテルに決定しました。現在、実行委員会を立ち上げ開催に向けて準備しております。

日本人類学会は、自然人類学に関連する諸分野の研究者を中心とした学術団体で、設立は明治17年(1884年)にさかのぼり、日本で最も古い学会の一つです。 学会の前身から数えますと123年を迎えることになります。本学会は、人類学上の事項を研究し、これに関する知識の交流をはかることを目的としています。特に学術集会は、会員同士が長年の研究成果を発表し合い、その知見を交換し合うことで人類学の研究および教育の発展のために寄与するばかりでなく、会員相互の親睦を図るための重要な場所となっております。

人類学会、馬場会長の年頭の挨拶にもございましたが、厳しくとも夢のある人類学をめざすことを強調しています。人類学は悠久の人類史を探るというロマンに満ちた学問で、多くの人々の知的好奇心を満足させる謎解きゲームでもあります。人類学者は厳しい職業であると同時に一般の人々に夢とロマンを提供できるというプライドを持っております。 

更に今回は歯学部開催ということで、親知らず(智歯)についての入場無料の公開シンポジウムを計画しております。5名の斯界の第一人者に、一般の方々にも解りやすく解説してもらいますので、是非ふるってご参加下さいますようお願い申し上げます。
 
過去、新潟で日本人類学会大会が開催されたことは1958年、1978年の2回です。また歯学部で開催されたことも3回と多くありません。今回、日本歯科大学新潟生命歯学部が開催を担当させていただくことは大変名誉なことだと考えます。新潟に行ってよかったと思われるような学会にすべく計画を立てておりますので、是非、一人でも多くの皆様のご参加をお願い申し上げます。新潟は豊かな自然に恵まれ、日本一美味しいコシヒカリ、銘酒の数々、新潟野菜、豊富な魚介類で有名です。京都の祇園ほどではありませんが、古町を濶歩すれば古町芸妓に出会うこともあります。新潟の町と共に皆様のご参加をお持ち申し上げております。