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大会長挨拶

 第63回日本人類学会大会 大会長



   国立長寿医療センター研究所 鈴木隆雄


 第63回日本人類学会大会は、東京都千代田区平河町にあるシェーンバッハ・サボーにおいて、平成21年10月3日(土)および4日(日)の2日間にわたり開催されます。また懇親会は10月3日(土)午後6時半より会場のすぐ隣にあります海運クラブにて開かれることとなりました。
 日本人類学会は、自然人類学に関連する諸分野の研究者を中心とした学術団体で、設立は明治17年(1884年)にさかのぼり、日本で最も古い学会の一つです。学会の前身から数えますと今日では125年目を迎えたことになります。本学会は生物としてのヒトを対象とする自然人類学を中心とした学会ではありますが、ヒトの系統的な発生から、進化、変異、生態、環境、健康そして老化など幅広く解明してゆく学会であり、関連する学問分野として、先史学、考古学、年代学、霊長類学、遺伝学、生態学、解剖学、生理学、病理学、老年学などと境界を接し、まさにヒトの総合的学問領域ということがいえる学会です。従いまして、本学会の学術集会である大会もまた、幅広い研究領域をもつ多くの研究者の知識の交流の場であり、会員同士が長年の研究成果を発表し合い、その知見を交換し、今日的な研究課題について幅広く展開・発展してゆく場でもあります。
 今回の大会は東京開催となり会場確保の制約もあり、2日間というコンパクトな大会になりました。しかし、中身の充実した最先端の人類学研究の発表の場として、金澤英作学会長に顧問に御就任頂くとともに実行委員会を立ち上げ、開催に向けて鋭意努力しております。さらに今回の大会から「学生会員大会発表賞」を設けました。これはこの大会において、人類学の進歩に寄与する優れた研究発表を自ら行い、将来の発展に期待しうる学生会員に対して行われるものです。いずれにしましても、第63回日本人類学会大会が皆様に御満足頂けるような学会にすべく計画を考えておりますので、是非お一人でも多くの皆様のご参加が頂けますよう宜しくお願い申し上げます。

8月1日 追記

第63回日本人類学会大会について、その準備も順調に進んでおります。本大会参加予定者は220名を越え、6月末で締切りました発表演題につきましても、口頭発表70題、ポスター発表40題、シンポジウム3題、分科会4題、学生会員大会発表賞応募9題など、全部で150題を越える応募となっております。7月17日には、プログラム委員会が開催され、応募演題の採否や日程毎のプログラム作成や座長の決定などをいたしました。本日よりこのホームページでそれら決定しました日程とプログラムを順次掲示いたします。今後は抄録集の作成、口頭発表については事前のUSB(またはCD-ROM)受け付けによるPCへの取り込みと確認、参加費等の事前登録の促進など、皆様の御協力を頂きながら、進行してゆきたいと存じますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

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