第58回日本人類学会大会における評議員会と総会の同時開催について

2004年10月12日
日本人類学会会長 百々幸雄
日本人類学会会員各位

 すでに本年9月13日付の理事会文書でお知らせしましたように、(財)日本学会事務センター(以下、事務センター)は、8月17日、多額の負債により破産いたしました。本学会も488万円という多額の預け金を損失したとともに、事務センターに委託していた学会業務が停止するという大きな問題をかかえることとなりました。臨時事務局で当面の業務は継続しておりますが、業務の規模が大学等の一研究室で対応できる量ではなくなっているため、できるだけ早く次の事務委託先を決めなくてはなりません。預け金の損失による学会財政を立て直すことも急務であると考えられます。
このような事態に至ったことを理事会が皆様に直接お詫びし、その経緯を説明させていただく機会は評議員会・総会をおいて他にございません。評議員会・総会では皆様に納得いただけるまで説明させていただく所存です。また今後の業務委託先につきましても十分にご討議いただきたく存じます。
しかしながら、短い大会会期の中で評議員会と総会それぞれで十分に議論をつくす時間を確保することはたいへん難しいと思われます。今回の事務センターの破産は大会事務局がプログラムを作成する段階では想定外のことでしたので、評議員会・総会時間を延長することは不可能な状況になっておりました。本来ならば、評議員会でご審議いただいた後、総会にお諮りするべきところでございますが、それでは十分にご討議いただく時間が持てません。その一方で諸問題に対する緊急な対応が必要でございます。そこで、異例ではございますが、審議時間を十分に確保するために、評議員会と総会を同時に開催させていただくことにいたしました。どうぞ事情をご賢察の上、評議員会・総会で十分に審議いただきますようお願いいたします。 
最後に、このような事態に至りましたのは、理事会の認識の甘さもあり、会員の皆様に深くお詫びいたします。