1 第57回日本人類学会大会伊達市開催の考え方

  日本人類学会は、明治17年、当時東京大学理学部の学生であった坪井正五郎氏ら10名により
 結成された「じんるいがくのとも」という団体に端を発する日本で最古の学会のひとつである。第1
 回大会は、昭和11年に民族学会と合同で開催され、途中戦争の影響による中断はあったものの毎
 年開催され、今年で57回を数える。
  これまでの大会は各地の大学を中心に開催されてきたが、より国民に開放された学会を目指し、
 会の活性化を図りたいとする学会の方針があった。
  一方、学習観光、文化観光を標榜する当市において、全国規模の学会開催は伊達市の特異性を全
 国に発信するまたとない機会であると同時に、独自のアイデンティティ確立に寄与するとの判断か
 ら、誘致活動を進め、学会との合意を得たことから開催を決定したものである。


 2 実行委員会の設立目的

  第57回日本人類学会大会は、学会史上初の大学以外での開催であり、しかも大学を有さない小
 都市での開催は前代未聞のことである。
  この大会の運営と関係者へのもてなしを市民中心で推進することは、伊達市や市民個々のステー
 タス向上につながるものであり、特異な話題を全国に発信するものである。
  また、今大会開催を契機に、他の学会や研究会等の誘致を促進し、「学会の開かれるまち」、「市
 民が学会を運営するまち」のイメージを定着させることは、伊達市の新たなアイデンティティ確立
 につながるものであることから多数の市民参加を実現するため「市民がつくる人類学会実行委員会」
 を設立するものである。


 3 実行委員会の名称

  市民がつくる人類学会実行委員会


 4 実行委員会設立

  平成15年 3月14日