『アイヌの人たちはどこから来たのか』
                 青木梨理子 (伊達市立東小学校6年生)
 私たちの住んでいる伊達市には、有珠モシリ遺跡や北黄金貝塚
などたくさんの縄文時代の遺跡があります。有珠モシリ遺跡では
お墓の中から沖縄でしかとれない南海産の貝の腕輪を着けた女性
の人骨が見つかりました。北黄金貝塚からは、儀式やおまつりに
使った道具がたくさん出ています。私は、こうした縄文時代の儀
式の道具が、アイヌの人たちの道具と良く似ていることに興味を
持ちました。縄文時代の文化は、きっとアイヌの人たちの文化と
つながりがあるように思います。骨を調べることにより、北黄金
貝塚の縄文人は、今のアイヌの人たちの祖先であることが明らか
になっています。噴火湾に暮らす縄文人は、海の資源を大切にし
ながら独自の文化をつくり、アイヌの文化になっていったと考え
られます。ですから、アイヌの人たちは、別のところからやって
きたのではなく、この地で縄文人を祖先として生まれた人たちだ
と思います。